僕の名前は・・・
震災くん達が来て10日以上経っても、まだ名前が決まらず
どう呼んだらいいのか迷ってしまい、「震災くん」が定着しつつあります
でも両方震災くんじゃダメだし、何か良い名前をみんなで考えようとスタッフの間で
名前の候補を募集しました
本院にいる震災くんには
「福男」
「茶の助」
「シン」(震でしょうか・・)
等が寄せられました。
ちなみに私が考えたのは、桜の季節に福島県から来たので、
「福桜」(ふくおう)
ちょっと、しこ名みたいですね
いろいろ良い名前がでましたが、
「福丸」
に決定です
震災くんには、福島県にちなんで
「ゆべし」
ゆべしは私も大好きですけど、
「福桜」にしてもらいました
2頭ともとても元気で、ずっと前からここにいたかのように馴染んでいます
2011-04-23 (土)
家族
震災から1カ月が経ちましたね。
昨日、福島県いわき市で被災した犬を2頭、お預かりしました
震災くんは16kgの柴MIX 男の子
震災くんは12kgの柴 男の子
飼い主さんとはぐれて、河原を放浪しているところを保護されました。
名前も年齢もだれとどんな生活をしていたのかも、全くわかりません
病院に到着した時、震災くん1は落ち着かない様子でした。
部屋に入って少し経つと、気持ちも落ち着いたのか誰かが前を通るたびに目をじっと見て、
しっぽを振るようになりました。夕ご飯もぺロリと食べました
とても元気で、お散歩に行く時はすごい勢いで跳んで行ってしまいそうです
震災くん2は到着した時、しょんぼりしていてご飯もあまり食べませんでした。
1日経って少し元気が出たようですが、まだおどおどと緊張した様子です
少し落ち着いたところで健康チェックを行いました。
2頭ともまだ若いせいか震災の影響もないようで、
異常はありませんでした
4月8日に保護されたそうですが、地震の発生から今までどんな生活をしていたのでしょうか・・・
家族とはぐれて、寒くて、食べ物も無く、余震が続いて、とても心細かったことでしょう。
今朝、震災くん1と一緒に安中の医療センターに行きました
車のラジオから聞こえてきたのは・・・
~♪
孤独じゃ重い扉も
共に立ち上がればまた動き始める
一人じゃないから
私がキミを守るから
・・・
AIさんの「STORY」を聞きながら行きました
(震災くん1と動物医療センタースタッフ) (震災くん2と本院スタッフ)
大丈夫、今日からは私達が家族だよ
でも、元の家族に早く会えるといいね
2011-04-11 (月)
岩合光昭さん写真展
明日(4月9日)から6月12日まで、高崎市美術館で
動物写真家の岩合光昭さんの写真展が開かれます
岩合さんの撮る動物達は「そこに居る」事がとても美しくて、大好きです
作品から受ける印象は人それぞれだと思いますが、今回の「ねこ」ではかわいらしさやたくましさなど、ねこの色々な面を観られると思います
3月11日に発生した東日本大震災では、一瞬にして多くのいのちが失われました。
被災して記者にマイクを向けられた男性の言葉が胸に響きます。
「家も車もみんな無くなったけど、人がいればいい」
家族 友達 仕事・・・そして、命
今回私達が途方もなく多くのものを失い、復興のために助け合う中で、生きるために本当に大切なものが何か、改めて気付かされました。
知らず知らずのうちに自分のために、自分の未来のために、
贅沢をしたり欲張りになって、見た目をつくろったり物にこだわったり・・・
今、本当にありがたいと思うのは、
家族や友達や愛する人、一緒に頑張る仲間の温もりや力強さ
そして 「誰かのために頑張る」強い気持ちです。
動物達は震災にあわずともそれを知っています。
岩合さんの写真から感じてみてください。
2011-04-08 (金)